国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
第三章 所有の証
「おお、ミリアン!」
「ロパ様!」
謁見の間が静々と開かれ、セルゲイとともにやってきたのはローデン教会の牧師、ロパだった。首元に白い詰め襟がついた牧師の装いで丈の長いガウンを羽織り、国王陛下との謁見にふさわしい正装をしている。
ロパは眉尻を下げながら足早にミリアンに歩み寄り、自分よりも背の高いミリアンを力いっぱい抱きしめた。ずっと心細かったミリアンはロパの顔を見るなりじんわりと涙が溢れそうになってしまう。
「レイ国王陛下、この度はこの娘の所業、まことに申し訳なく存じます」
ロパは小さな身体を丸め、深々と額を床に擦りつけんばかりに両膝をついて土下座の格好になる。
(私のせいでロパ様に迷惑をかけてしまった)
国王陛下の面前で、ロパは身体を震わせていた。そんな姿にミリアンは自分の犯してしまった罪の重さを痛感せずにはいられなかった。ツンとする鼻腔の痛みを堪える。
「ロパ様!」
謁見の間が静々と開かれ、セルゲイとともにやってきたのはローデン教会の牧師、ロパだった。首元に白い詰め襟がついた牧師の装いで丈の長いガウンを羽織り、国王陛下との謁見にふさわしい正装をしている。
ロパは眉尻を下げながら足早にミリアンに歩み寄り、自分よりも背の高いミリアンを力いっぱい抱きしめた。ずっと心細かったミリアンはロパの顔を見るなりじんわりと涙が溢れそうになってしまう。
「レイ国王陛下、この度はこの娘の所業、まことに申し訳なく存じます」
ロパは小さな身体を丸め、深々と額を床に擦りつけんばかりに両膝をついて土下座の格好になる。
(私のせいでロパ様に迷惑をかけてしまった)
国王陛下の面前で、ロパは身体を震わせていた。そんな姿にミリアンは自分の犯してしまった罪の重さを痛感せずにはいられなかった。ツンとする鼻腔の痛みを堪える。