国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
ミリアンが釈放されたところで、教会に戻っても今度は教会に悪い噂が立ちかねない。
「では、受け取り拒否ということで異存がないのなら下がっていい。セルゲイ」
「はっ」
レイに言われ、ぴしっと背筋を伸ばすと、セルゲイはロパ牧師を連れて謁見の間を後にしようとミリアンに背を向けた。
「待って! 待ってください! ロパ様! お願い」
ミリアンの悲痛な叫びが謁見の間にこだまする。駆け寄りたくても震える足がまるで地面にくっついてしまったように動かない。
「ロパ様!」
「では、受け取り拒否ということで異存がないのなら下がっていい。セルゲイ」
「はっ」
レイに言われ、ぴしっと背筋を伸ばすと、セルゲイはロパ牧師を連れて謁見の間を後にしようとミリアンに背を向けた。
「待って! 待ってください! ロパ様! お願い」
ミリアンの悲痛な叫びが謁見の間にこだまする。駆け寄りたくても震える足がまるで地面にくっついてしまったように動かない。
「ロパ様!」