国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「国王陛下は冷淡な面もありますけれど、あなたにちゃんとした部屋を与えるということは、さほど罪を問うつもりはないんじゃないかと思いますよ」
ミリアンはマリーアにそう言われて気がついた。確かに、罪人に部屋を与えるというのもおかしな話だ。
「国王陛下も、何をお考えになっているか侍女である私にもわからない時があります。だから、あまり深く考えないで今は少しお休みになってはいかがですか?」
そう言われて、考えても仕方のないことをいつまでも悶々としているのも時間の無駄のような気がしてきた。ミリアンが「ありがとう」とお礼を言うと、マリーアはニコリと笑って部屋を後にした。
ミリアンはマリーアにそう言われて気がついた。確かに、罪人に部屋を与えるというのもおかしな話だ。
「国王陛下も、何をお考えになっているか侍女である私にもわからない時があります。だから、あまり深く考えないで今は少しお休みになってはいかがですか?」
そう言われて、考えても仕方のないことをいつまでも悶々としているのも時間の無駄のような気がしてきた。ミリアンが「ありがとう」とお礼を言うと、マリーアはニコリと笑って部屋を後にした。