国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
静寂を取り戻した部屋に取り残されると、遠くから微かに雄叫びのような鳴き声が聞こえてきた。今、森で暴れているという緑竜だろうか。バタバタという羽音に我にかえると、翼を閉じられている窓ガラスに打ちつけながら羽ばたかせている小さな緑竜が目に入った。外に出たいのに、ガラスが隔たって何度も頭をぶつけている。
(あの子、急にどうしたのかしら?)
レイの肩にとまって落ちつていたと思っていたが、大きな音で驚いてしまったのだろうか。ミリアンは恐る恐る窓辺にとまっている小さな緑竜に近づいてみた。
「怖がらないで、いい子ね、大丈夫よ」
ミリアンの存在に気がついた竜は一瞬警戒して威嚇するように翼を広げて鳴いたが、不思議とその場から逃げなかった。
「触らせてくれる? あなたのこと抱っこしてみたいの」
喉奥でグルっと短く唸ると、その小さな丸っこい身体をミリアンに向けた。よくよくみるとずんぐりむっくりしていて、思わずその姿に微笑んでしまう。
(か、可愛い!!)
そろそろと両手を伸ばし、ついにその身体に触れた。頭、そして背中をそっと撫でると緑竜は気持ちよさそうに目を閉じた。
(あの子、急にどうしたのかしら?)
レイの肩にとまって落ちつていたと思っていたが、大きな音で驚いてしまったのだろうか。ミリアンは恐る恐る窓辺にとまっている小さな緑竜に近づいてみた。
「怖がらないで、いい子ね、大丈夫よ」
ミリアンの存在に気がついた竜は一瞬警戒して威嚇するように翼を広げて鳴いたが、不思議とその場から逃げなかった。
「触らせてくれる? あなたのこと抱っこしてみたいの」
喉奥でグルっと短く唸ると、その小さな丸っこい身体をミリアンに向けた。よくよくみるとずんぐりむっくりしていて、思わずその姿に微笑んでしまう。
(か、可愛い!!)
そろそろと両手を伸ばし、ついにその身体に触れた。頭、そして背中をそっと撫でると緑竜は気持ちよさそうに目を閉じた。