極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
ギクリ、と私は笑顔を引きつらせる。もしかして、余計なことを口走ってしまっただろうか。
「あ、や、えーと、神崎さん、食材を売るお店のオープン記念イベントだって、言ってませんでしたっけ?」
「そこまで言ってない。っていうか、妙に詳しいな、お前」
じとっと半眼で睨みつけられて、観念せざるを得なくなった。
私、なんて口がお粗末なんだろう。どんどん墓穴掘ってるし。
「……実は、夕方のイベント、私、少しだけ見たんです。ちょうどこのマンションに来る途中の駅でやっていたので」
「ああ、なるほどな」
彼は納得したようにパイナップルの皮を片づけ、今度はリンゴを剥き始めた。
そこまでやってくれるのか彼は、面倒見よすぎじゃないだろうか、と、心の中で呟く。
「もしかして、さっき電話をくれたのは、そのイベントのことで、か?」
察しのいいひと言に、ぴしりと固まる。
「あ、や、えーと、神崎さん、食材を売るお店のオープン記念イベントだって、言ってませんでしたっけ?」
「そこまで言ってない。っていうか、妙に詳しいな、お前」
じとっと半眼で睨みつけられて、観念せざるを得なくなった。
私、なんて口がお粗末なんだろう。どんどん墓穴掘ってるし。
「……実は、夕方のイベント、私、少しだけ見たんです。ちょうどこのマンションに来る途中の駅でやっていたので」
「ああ、なるほどな」
彼は納得したようにパイナップルの皮を片づけ、今度はリンゴを剥き始めた。
そこまでやってくれるのか彼は、面倒見よすぎじゃないだろうか、と、心の中で呟く。
「もしかして、さっき電話をくれたのは、そのイベントのことで、か?」
察しのいいひと言に、ぴしりと固まる。