極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
果物を食べた後、私と神崎さんは順番にシャワーを浴びた。

先に入れと言われたけれど、後からのんびり入った方が気楽でいいからと断った。

やっぱり一番風呂は家主に譲るべきなんじゃないかなぁと、なんとなく思ったのだ。

とはいえ、彼はお風呂の栓を抜いてお湯を張り直してくれたから、一番も二番もないのかもしれないけれど。

風呂あがり、私は家から持ってきた淡いピンク色のパーカーと、グレーのもこもこショートパンツというラフな格好でリビングに向かった。

顔はもちろんすっぴんで、ブラも緩めのスポーツブラ――ちょっと気を抜きすぎかなぁなんて思いながらも、ソファに座る神崎さんの正面に腰を下ろすと、気づいた彼はパチパチと目を数回瞬かせて私を眺めた。

「余計に子どもっぽくなったな」

「わ、悪かったですね!」

確かに、パーカーともこもこパンツじゃ色気もなにもないだろう。

男性の家に泊まりに来たのだから、もっとセクシーな格好にすべきだろうか。例えば、ベビードール的な――いや、私に限ってそれはないな。彼もきっと似合わないと笑うだろう。
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