極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
「……なら、お前と逢沢でさっさと話を聞きに来いよ。そう逢沢にも伝えておけ」

エンジンをかけ真正面を見据えると、嬉々とした表情でハンドルを握った。

「お前がどれだけ成長しているか、楽しみだ」

ひとり言のように楽し気に呟いて、アクセルを踏む。

……本当に、考えていることはそれだけ? 

彼の横顔から思惑を読み取ろうとするけれど、今も昔も変わらず、彼の心の内は探り切れなかった。

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