極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
「神崎が君をかわいがっていると聞いたから、君にわざと好条件を提示して、俺の部署に引き抜こうとした。自分の教え子に裏切られてガッカリするあいつの姿が見たかったんだ。けれど君は昇進よりも神崎を選んだから、余計に腹が立った。なんとか君を神崎から奪ってやりたい、気がついたら、そう思うようになっていた」
逢沢さんはやるせなくその身を玄関のドアへともたれる。
揺さぶられたドアがガシャンと大きな金属音を立てて、その瞬間我に返り、自分の置かれた状況に気がついた。
逢沢さんとふたりきりだ。
「途中から、君を落とすことに意地になっていた。君を自分のものにすることで、神崎よりも優れていると証明したかったんだ。君が俺を優しい人間だと思っているならとんだ勘違いだ。本当の俺は、とんでもなくエゴイスティックで、横暴だ」
逢沢さんが、私との距離を詰めてくる。
眼鏡の奥の瞳がとんでもなく冷ややかな色に見えて、思わず私はうしろへ下がった。
しかし、玄関と廊下の段差に足を取られバランスを崩してしまった。
逢沢さんはやるせなくその身を玄関のドアへともたれる。
揺さぶられたドアがガシャンと大きな金属音を立てて、その瞬間我に返り、自分の置かれた状況に気がついた。
逢沢さんとふたりきりだ。
「途中から、君を落とすことに意地になっていた。君を自分のものにすることで、神崎よりも優れていると証明したかったんだ。君が俺を優しい人間だと思っているならとんだ勘違いだ。本当の俺は、とんでもなくエゴイスティックで、横暴だ」
逢沢さんが、私との距離を詰めてくる。
眼鏡の奥の瞳がとんでもなく冷ややかな色に見えて、思わず私はうしろへ下がった。
しかし、玄関と廊下の段差に足を取られバランスを崩してしまった。