極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
恐る恐る彼の顔を覗き込むと、彼は笑うようにふっと息を漏らした。

「まだまだガキのくせに。俺の名前を呼ぶには十年早ぇよ」

そう笑った彼は、煽るように私の体を激しく求めてきた。

強引で、自分勝手で、それでいて優しくて心地よい。

最大限の情熱にわずかな理性を加えて、私の体を壊さないように丁寧に、けれど傲慢で背徳的に、乱れた感覚を植えつけていった。

もう私たちはただの上司と部下じゃない。

彼の特別をもらえた、その充足感がなににも勝ってうれしかった。



この日、私は彼に全部を捧げた。

味わったことのない恍惚の中、眠りに落ちかけた私を、彼は「三花」と呼び止めた。

「俺を待てるか?」

なんのことを言っているのだろうと、私は目を瞬かせる。

彼はベッドから半身を起こし、いつになく真面目な表情で私を覗き込んだ。

「半年経ったら迎えにくる。それまで、俺を待っていられるか?」
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