極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
「羊の間違いじゃありませんか?」

軽く受け流す私に、彼はため息をひとつ。

「お前は警戒心がなさすぎる。毎度毎度思うんだが、あっさり男を家の中に入れてんじゃねぇよ」

「神崎さん以外に男なんて入れてませんよ?」

「それが問題だって言ってるんだ」

「神崎さんは私を襲いたいんですか?」

「……安心しろ。お前なんか間違っても襲わない」

すっかり私の部屋の位置まで覚えてしまった彼は、迷いなく三階の奥から二番目の扉の前に立ち、鍵穴に鍵を差し入れた。

「……誰にしたって、こんな罰ゲームみたいなこと、やらせるんじゃない。俺だけにしておけ」

「……すみません」
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