私と英雄の物語


「あのさ、お前気まづくないの」


突然冷たく言い放たれた言葉に、私は黙ることしか出来なかった。

そんな顔で言わないで

そんなに嬉しいの?

私には綾人に嫌な過去がある…



小学六年生の時、私は綾人と付き合っていた。(多分だけど…)

だけどものの1ヶ月で別れてしまって

本当にショックだった

でもまあ私が悪いんだよ…

全然自分から話そうとしないし

目が合ってもすぐに恥ずかしくて逸らしちゃうし

そんな私に愛想をつかせたんだと思う。


“ もうやめにしない ”


Kainでそう送られてきた時は辛かった

しかも、綾人は別れた途端に私に絡んでくるようになって

別れて1ヶ月もしないうちにあの先輩と付き合い始めた。

先輩は女子バレー部に所属していて、野球部志望の綾人とはお似合いだったし

まぁ仕方ないよね…


普通に絡んでくる綾人に前みたいに普通に絡んでたら

この言葉だ

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