私の好きな人
タイトル未編集
入学式
春。入学式。
緊張と不安と期待が混ざった気持ちで歩くこれから私の通学路になるであろう道。
私、西山 紫(にしやま ゆかり)は、今日から桜丘高校の生徒になる。
私がこれから通う高校である桜丘高校は、偏差値は高くもなく低くもない普通の高校だけど、制服が可愛い事と、校則が緩い事で少し有名な高校だ。
制服が可愛いとの事でたくさんの女子が入ってきて、校則が緩いとの事でたくさんの男子が入ってくるから、人数が多く、一学年だいたい15クラスまである。割合は、少し男子の方が多く、6:4くらい。
私は電車から歩いて通う予定だ。
しばらく歩いていると、前から声が聞こえた。
「おーい。ゆーかーりー」
前で手を振っているのは私の親友、湊崎 楓(みなとざき かえで)。
楓とは中学校から仲が良く、いつも一緒にいた。
楓は、ツヤツヤストレートな黒髪に、センター分けをしていて、奥二重に目尻がつり上がっている為か猫目に見えて、クールなイメージに見られる事が多い。
性格もクールなんだけどね。
私はというと、栗色の少しクセがかかった髪に、親から遺伝したぱっちり二重、茶色の目に色白の肌という日本離れした外見だ。
日本離れした外見だからかわかんないけど、昔からよくモテる。
でも恋はした事がなくて、そーゆーのは全然わかんない。
「同じクラスになれるかなー」
「15クラス中同じクラスはキツイよね」
そんな話をしながら歩いていると、いつの間にか校門の前に着いていた。
「ゆかりは不安?」
「すっごい不安」
不安を消すために昔からやっていた手に「人」を3回書いて食べるという事を2人でしていた。
「よし、行こ」
「うん」
充実した生活を送れるかな、とわずかに期待をし、校門に入った。
校門に入ると、クラス表の前にたくさんの人が集まっていた。
「これじゃ見れないね」
「あっちで人が空くまで待ってよーよ」
私は楓と一緒に噴水の前のベンチで座って、人が空くのを待つ事にした。
「ねぇ、あの人ばりかっこいいんですけど」
そこら辺にいたギャル2人の言葉が聞こえて、思わず振り向いた。
サラサラの綺麗な黒髪に、切れ長のつり目がかった目、スっと通った鼻筋に薄い唇。
誰が見てもイケメンと言えるだろう。
「ちょーイケメンだね...」
「え!?ゆかり!?」
思わず心の声が出てしまっていたようだ。
目の前にいる楓はガラに合わず驚きを隠せない様子だ。
でも、それはそうだ。
私はこれまで、男子に興味を持つことがなかったからだ。
たまたま同じ高校でらたまたま見ただけのイケメン。
そのイケメンを見た瞬間、私は感じた。
この春、何かが変わる予感がする。
緊張と不安と期待が混ざった気持ちで歩くこれから私の通学路になるであろう道。
私、西山 紫(にしやま ゆかり)は、今日から桜丘高校の生徒になる。
私がこれから通う高校である桜丘高校は、偏差値は高くもなく低くもない普通の高校だけど、制服が可愛い事と、校則が緩い事で少し有名な高校だ。
制服が可愛いとの事でたくさんの女子が入ってきて、校則が緩いとの事でたくさんの男子が入ってくるから、人数が多く、一学年だいたい15クラスまである。割合は、少し男子の方が多く、6:4くらい。
私は電車から歩いて通う予定だ。
しばらく歩いていると、前から声が聞こえた。
「おーい。ゆーかーりー」
前で手を振っているのは私の親友、湊崎 楓(みなとざき かえで)。
楓とは中学校から仲が良く、いつも一緒にいた。
楓は、ツヤツヤストレートな黒髪に、センター分けをしていて、奥二重に目尻がつり上がっている為か猫目に見えて、クールなイメージに見られる事が多い。
性格もクールなんだけどね。
私はというと、栗色の少しクセがかかった髪に、親から遺伝したぱっちり二重、茶色の目に色白の肌という日本離れした外見だ。
日本離れした外見だからかわかんないけど、昔からよくモテる。
でも恋はした事がなくて、そーゆーのは全然わかんない。
「同じクラスになれるかなー」
「15クラス中同じクラスはキツイよね」
そんな話をしながら歩いていると、いつの間にか校門の前に着いていた。
「ゆかりは不安?」
「すっごい不安」
不安を消すために昔からやっていた手に「人」を3回書いて食べるという事を2人でしていた。
「よし、行こ」
「うん」
充実した生活を送れるかな、とわずかに期待をし、校門に入った。
校門に入ると、クラス表の前にたくさんの人が集まっていた。
「これじゃ見れないね」
「あっちで人が空くまで待ってよーよ」
私は楓と一緒に噴水の前のベンチで座って、人が空くのを待つ事にした。
「ねぇ、あの人ばりかっこいいんですけど」
そこら辺にいたギャル2人の言葉が聞こえて、思わず振り向いた。
サラサラの綺麗な黒髪に、切れ長のつり目がかった目、スっと通った鼻筋に薄い唇。
誰が見てもイケメンと言えるだろう。
「ちょーイケメンだね...」
「え!?ゆかり!?」
思わず心の声が出てしまっていたようだ。
目の前にいる楓はガラに合わず驚きを隠せない様子だ。
でも、それはそうだ。
私はこれまで、男子に興味を持つことがなかったからだ。
たまたま同じ高校でらたまたま見ただけのイケメン。
そのイケメンを見た瞬間、私は感じた。
この春、何かが変わる予感がする。
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