クールな彼はバーテンダー
爽を見上げると自嘲気味に笑った
「こころちゃんのこと
大好きだから分かってたよ
こころちゃんは俺に振り向くはずないし
マスターしか見えてないことも」
「爽……」
「それでも俺は賭けたかった……
もしかしたら振り向いて
くれるんじゃないかって…」
「ごめんなさい……」
「謝らなくていいよ
悔しいけど俺はマスターには勝てない
マスターじゃないとこころちゃんを
笑顔にさせたりドキドキさせることも
できない」