はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
1人はお嬢様付きの使用人、もう1人はデパートの従業員だ。
「翠子様、商品は全て私どもがお持ち致しますので、サロンでごゆっくりお選びください。」
「いつものように、外商に頼めばよろしいではありませんか。
お嬢様が出歩くなど…。」
移動するように促されたお嬢様は、名残惜しそうに売り場を後にした。
おそらく、上得意様のサロンに通されてお茶でも淹れてもらっているんだろう。
程なく、売り場でピックアップされたチョコがどこかへ運ばれていった。
「あのミドリコとかって、何様?」
「っつーか、売り場で選ばないってどーゆーことぉ?」
みんなが声を潜めて喋る。
「ああいう世界の人は、電話1本で自宅まで届けて貰えるんだよ。」
「若菜、詳しいね。」
そりゃあ、まあ…。
ウチにも、死んだおばあちゃんの代からずっと外商が出入りしているから…。
なんて、言えないよね。
「翠子様、商品は全て私どもがお持ち致しますので、サロンでごゆっくりお選びください。」
「いつものように、外商に頼めばよろしいではありませんか。
お嬢様が出歩くなど…。」
移動するように促されたお嬢様は、名残惜しそうに売り場を後にした。
おそらく、上得意様のサロンに通されてお茶でも淹れてもらっているんだろう。
程なく、売り場でピックアップされたチョコがどこかへ運ばれていった。
「あのミドリコとかって、何様?」
「っつーか、売り場で選ばないってどーゆーことぉ?」
みんなが声を潜めて喋る。
「ああいう世界の人は、電話1本で自宅まで届けて貰えるんだよ。」
「若菜、詳しいね。」
そりゃあ、まあ…。
ウチにも、死んだおばあちゃんの代からずっと外商が出入りしているから…。
なんて、言えないよね。