はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
バレンタインデー当日、手提げにチョコを入れて学校へ向かった。



「ねぇねぇ、桐生さん。」



その声に振り向くと、よそのクラスのコだった。



でも、名前までは知らない。



「何?」



「今日って、坂下にチョコあげるの?」



その問いかけに、周りにいたコたちも集まってきた。



「そんなヌルい質問より、ガツンとしたの聞こうよ!」



「坂下とは、ドコまでいったの?

…みたいな?」



「あはは、やぁだ。

で、教えてよ。」



「どこまでって…?」



何なの?このコたち…。



「カマトトぶんないでよ。」



「坂下、上手いの?」



「桐生さんはまだ生理来てないから、妊娠の心配無くて良いよねー。」



「はぁ!?何それ!」



う…噂って、どんだけ尾ひれ付いて広まってるのよ!



ありえない質問に、頭痛がしそうな思いでいると…。



「あ~、ちゃんとチョコ用意してるじゃん。」



手提げに入れてあったチョコを、取り上げられた。








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