はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
コーヒー飲みながら、まったりと過ごしていると夏目が口を開いた。



「余計なお世話だろうけど、病院だけは行った方がいいと思うぜ。」



何度かここで会ってる夏目には、私が抱えてる悩みの類は話した。



…ただし、坂下のことは除いて。



「治療なんかして、子供出来る体になったらどうするのよ。

下手したら、すぐにでも結婚させられちゃうじゃない!」



向こうは次の跡取りを産む道具としか考えてないんだから、私はそれを逆手にとって自分の思い通りにするしかない。



「そうなりそうな時には、また攻防を考えればいいだろ?

いずれは好きな奴の…えーと、今は学校の先生だっけ?その人の子供産みたいとか考えたりするでしょ?

後で子供欲しくなってから治療するんじゃ、遅いんじゃないか?」



確かに坂下のことは好きだけど、子供産みたいとか考えたこと無い。



ってか、それ以前の問題。



「坂下は、私のことなんて相手にしないもん…。」



私はそう呟くと、カウンターに突っ伏した。



「坂下…?

まさか…な。」



夏目は脱色した髪をかき上げると、カウンターから離れた。



私は顔を上げると、夏目を目で追った。











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