はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
兄
・若菜サイド
1学期中に散々サボったせいか、夏休みの宿題が進まないでいた。
ココに立ち入るのは、すごく躊躇うんだけど…。
そう思いつつも、宿題が分からないから仕方なく入り、部屋の本棚から目的の物を探す。
さすが、お兄ちゃん。
ノートの字も完璧ならば、中身も完璧。
大学落ちた理由が、分からないくらいだ。
ノートを眺めていると、
「若菜、何をしている!!」
そんな声が聞こえたから、肩をビクッと震わせた。
あ、なんだ…ジイサンか。
お兄ちゃんの亡霊でも、現れたのかと思った…。
「勉強で解んないトコあったから、お兄ちゃんのノート見れば解るかなって思って…。」
「若菜にもやっと、桐生家の跡取りとしての自覚が少しは出てきたか…。
ならば大雅の本棚ごと、若菜の部屋に移してやろう。」
んな自覚、全く無いんだけど?
ジイサンに呼ばれた書生や門下生によって、お兄ちゃんの部屋にあった本棚の中身がすべて私の部屋に運ばれた。
書生はともかく、門下生をこーゆーことに使って良いのか?
本棚を置いたとこで、門下生は私の部屋を出る。
だけど、書生は私の部屋から出て行く気配が無かった。
ココに立ち入るのは、すごく躊躇うんだけど…。
そう思いつつも、宿題が分からないから仕方なく入り、部屋の本棚から目的の物を探す。
さすが、お兄ちゃん。
ノートの字も完璧ならば、中身も完璧。
大学落ちた理由が、分からないくらいだ。
ノートを眺めていると、
「若菜、何をしている!!」
そんな声が聞こえたから、肩をビクッと震わせた。
あ、なんだ…ジイサンか。
お兄ちゃんの亡霊でも、現れたのかと思った…。
「勉強で解んないトコあったから、お兄ちゃんのノート見れば解るかなって思って…。」
「若菜にもやっと、桐生家の跡取りとしての自覚が少しは出てきたか…。
ならば大雅の本棚ごと、若菜の部屋に移してやろう。」
んな自覚、全く無いんだけど?
ジイサンに呼ばれた書生や門下生によって、お兄ちゃんの部屋にあった本棚の中身がすべて私の部屋に運ばれた。
書生はともかく、門下生をこーゆーことに使って良いのか?
本棚を置いたとこで、門下生は私の部屋を出る。
だけど、書生は私の部屋から出て行く気配が無かった。