はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
『二卵性の双子みたいなもの』
って、どういうことだろう?
和歌ちゃんはお兄ちゃんと同い年だから、私とは生まれた年が違う。
そんなことよりも、母親が違うはずだ。
考えたところで、真実は見えてこない。
とりあえず、麗子を問い詰めれば良いだけのこと。
中に入れない私は、彼女が出てくるのを待った。
だけど、それよりも先に坂下を乗せた霊柩車が出てきた。
車は、火葬場とは反対方向に向かって動き出した。
あの方向は…。
坂下のことは殆ど諦めていたけど、顔を見てお別れするチャンスがまだあるんじゃないかと思えてきた。
麗子に話を聞くのは、今日じゃなくてもいい。
私の予想が当たっているなら、少し近道をすれば追いつくと判断した。
私は乗ってきた自転車に跨り、ペダルを漕ぐ。
細い道をひたすら走って大通りに出ると、予想通り霊柩車が走ってた。
学校まで、あと半分の距離。
気合いを入れようとハンドルを握り直した瞬間、ふらついて自転車ごと倒れた。
立ち上がると、アスファルトで左腕と脚を擦りむいて血が出てるのに気づいた。
ここまで来て、諦めたくない。
自転車を起こして、サドルに跨る。
学校まで、もう少し…。
痛む傷を我慢しつつ、ペダルを漕ぐ足に力を入れた。
って、どういうことだろう?
和歌ちゃんはお兄ちゃんと同い年だから、私とは生まれた年が違う。
そんなことよりも、母親が違うはずだ。
考えたところで、真実は見えてこない。
とりあえず、麗子を問い詰めれば良いだけのこと。
中に入れない私は、彼女が出てくるのを待った。
だけど、それよりも先に坂下を乗せた霊柩車が出てきた。
車は、火葬場とは反対方向に向かって動き出した。
あの方向は…。
坂下のことは殆ど諦めていたけど、顔を見てお別れするチャンスがまだあるんじゃないかと思えてきた。
麗子に話を聞くのは、今日じゃなくてもいい。
私の予想が当たっているなら、少し近道をすれば追いつくと判断した。
私は乗ってきた自転車に跨り、ペダルを漕ぐ。
細い道をひたすら走って大通りに出ると、予想通り霊柩車が走ってた。
学校まで、あと半分の距離。
気合いを入れようとハンドルを握り直した瞬間、ふらついて自転車ごと倒れた。
立ち上がると、アスファルトで左腕と脚を擦りむいて血が出てるのに気づいた。
ここまで来て、諦めたくない。
自転車を起こして、サドルに跨る。
学校まで、もう少し…。
痛む傷を我慢しつつ、ペダルを漕ぐ足に力を入れた。