はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
・書道部次期部長サイド
私が習っている書道の先生は、有名書道家の桐生倖嵐先生。
たかが学校の文化祭に、無理を言って来てもらうようお願いした。
次の部長は私に決まっていたけど、この前の選抜で負けたことが心に引っかかってた。
もう1年の子なんかに、負けたくない。
私にはスゴイ先生がついてるんだって、見せびらかしたかったのも…ある。
だけど、こんなことになるなんて…思いもしなかった。
桐生先生の孫で、1つ年上の大雅くんのことは知っていたし、大雅くんに妹がいることは聞いてたけど…。
あの子が、大雅くんの妹で…桐生先生の孫だったんだ。
しかも、あんなに上手いのに、桐生先生に罵られてる。
「いい気味だよね。
坂下や3年に気に入られてるからって、調子に乗るんじゃないっつーの。」
私の耳元で、同じ部活の同級生が囁いた。
駆けつけてきた部長が、桐生先生の前に立ちはだかって止めに入る。
それに対して、あの子は目も口も閉ざし俯いたまま、この場をやり過ごそうとしてるようだった。
たかが学校の文化祭に、無理を言って来てもらうようお願いした。
次の部長は私に決まっていたけど、この前の選抜で負けたことが心に引っかかってた。
もう1年の子なんかに、負けたくない。
私にはスゴイ先生がついてるんだって、見せびらかしたかったのも…ある。
だけど、こんなことになるなんて…思いもしなかった。
桐生先生の孫で、1つ年上の大雅くんのことは知っていたし、大雅くんに妹がいることは聞いてたけど…。
あの子が、大雅くんの妹で…桐生先生の孫だったんだ。
しかも、あんなに上手いのに、桐生先生に罵られてる。
「いい気味だよね。
坂下や3年に気に入られてるからって、調子に乗るんじゃないっつーの。」
私の耳元で、同じ部活の同級生が囁いた。
駆けつけてきた部長が、桐生先生の前に立ちはだかって止めに入る。
それに対して、あの子は目も口も閉ざし俯いたまま、この場をやり過ごそうとしてるようだった。