だから何ですか?
「っ・・・ふぅあんんっ、___」
「っ・・・・!?」
なんか・・・・色々と衝撃すぎて頭が完全に思考を放り投げた気がする。
「・・・もう・・・また、」
そんな俺の横で驚きはなく呆れ全開の声を響かせた亜豆が慣れた感覚で躊躇いもなく玄関に入り込むことにもなんか衝撃。
えっ?アレ?何これ?とパニックになっている俺の視界に映りこんでいるのは玄関続きの廊下。
玄関扉をくぐるなり耳に入り込んだ扇情的と言えそうな声の響きに一発目の衝撃。
何だ何だ!?と思った視覚に捉えたのは海音の姿。
いや・・・盛って攻め込むようにキスしている海音と・・・・亜豆?
アレ?と困惑のまま視線を動かした先は今程靴を脱いだ【亜豆】の方で、指までさして確認してから海音の方へと視線と指を動かし更に困惑。
もうさすがに俺たちに登場にキス事態はやめていたけれど、だからこそ明確になる海音とキスの相手の姿。
亜豆・・・。
でも・・・こっちも亜豆?
アレ?なんて思って困惑している俺の姿は実に愉快だったらしい海音がククッと笑いながら『おかえり~』なんて声を響かせるも反応出来ず。
そんな俺を一緒に帰ってきた方の【亜豆】が振り返って笑って見せ。
「つまり、こういう事です」
そう言って手を添え、海音ともう一人の亜豆を示してにっこり微笑む。