だから何ですか?
「・・・なんて、」
「あっ?」
「わかってますよ。聞きたいのはプレゼント品って事ででしょう?で、もって、それに通じるイベントは今週末の恋人華やぐクリスマスってとこでしょうか?」
「お前、そこまで突っ込んでムードも何もねぇな」
「何を今更。そもそも本人に何が欲しいか確認した時点でムードなんて大破してるでしょうに」
「・・・・そうなのか?」
「伊万里さんって・・・・本当モテるのにモテない恋愛体質してますよね」
「どーも。嫌って程自覚してるよ」
フンッとあからさまに不貞腐れながら煙草を咥えてニコチン摂取。
そんな俺を横目に亜豆も静かに煙草を咥えたのが気配で分かる。
そんないちいち女の喜ぶシチュエーションとか手さぐりでリサーチしてられるかよ。
基本恋愛事には興味なく過ごしてきた28年だ。
それなりにつきあった経緯はあれど長続きしたような記憶はない。
そもそもが俺から告白した事あったか?というくらいに告白されて、気が合うしいっか的な事もしばしば。
そうして安易につきあった結果厄介な事に恋人という関係は今まで通りの感覚では許されないらしいと言う事は学んだ。