だから何ですか?
って、言うか、何だよ・・・何なんだよ。
こんな風に縋るように抱きついて、どっぷり甘える様にキスしてきておいて求める欲求が『話しかけていいですか?』って・・・、
「っ・・・お前」
「っ・・・はい、」
ビクつくなよ・・・。
「本当・・・」
「・・・・」
「どんだけ可愛いの?」
「伊万里さ・・んんっ___」
ふざけるな。と言うように顔をしかめて『お前』と言えば、見事ビクっと肩を跳ね上げさせた亜豆の反応にはこれまたしてやられる。
別に不愉快を示したんじゃなく、あまりの可愛さに顔をしかめてかみ殺したに過ぎなかったんだけど。
クールに男前で来たかと思ったら不意を突いてこんながっつりどっぷり甘い攻め込み。
反則すぎるんだよ。
しかも、亜豆にとっては計算なんてまるでない行動ってところを今は理解しているからこそ余計にパンチがデカくて。
存在そのものが煽りだ。
限界だと亜豆の顎を掴んで固定しながら噛みつくように口づければ、これまた予想外の予習外だったのかさっきの応用も忘れてままならないキスにあたふためく亜豆がいる。
何度キスしても結局は初々しいに戻る亜豆には参ると思いながらも歓喜にも満ちて興奮もする。
駄目だ・・・ハマった。
ハマって・・・そうそう抜け出せそうにない。