だから何ですか?
日中、しかも勤務中の会社の屋上という事も忘れ、自分達以外人がいないの良い事に欲求のままに貪りつくすように口づける。
ああ、邪魔だ。
抱きしめるのにひたすらに邪魔だと、持っていた煙草をキスをしたまま灰皿に押し付けるとすぐに亜豆の体に腕をまわして抱きしめる。
細い、柔らかい、シトラスの匂いがして、見た目の大人っぽさにそぐわず中身は可愛い。
・・・可愛すぎる。
「____っは、」
「___ぷはっ・・はぁっ、はっ・・・」
「亜豆エロッ、」
「人の事言えますか?!」
「いや、俺は普通にエロいもん。隠して無いし、隠す気もない」
「私はエロくないです。だからエロいと言われるのは心外です」
「・・・・」
おい、
おいおいおい・・・、
本当に・・・どこまでしてやってくれるつもりなんだ亜豆?
『心外です』なんて言って『フンッ』と顔を背けておいて、その背けた顔を離すどころか逆にトンと俺の胸に預けてくる。
しかも巻きついた腕がギュウって、ギュウって・・・。
晩熟なんだか積極的なんだか手練れなんだかもう分からん!!
とにかくよく分からないけど物凄く可愛い!!と絶叫している自分は内々にひた隠し。