どうしたって期待したい!!



こんな日々もすでに日課だ。

私にとっては幸とも不幸とも言えそうな時間。

好きな人と居れてむっちゃハッピー!!

なんて感情と、

全然意識されないんですけどぉぉぉぉぉ!!

なんて感情との日々の折り合い。

折角…折角この時間ばかりは数いるライバル達から彼を独占できている瞬間だと言うのに。

これでも、そうこれでも!他の女の子達同様に彼の気を引きたくて色々服とかお化粧とか髪型とか、どれが彼好みで反応してもらえるかって頑張ってるんですよ!?

なのに、全くもって異性的な反応を頂いた事はなく、今日だってきっと何の反応ももらえず惨敗に終わるのだ。

このメイクだって結構練習して頑張ったのにな。

顔の元を言っても決してブスではない筈。

…………うん、ブスじゃない筈!!

良とは言わずともそれなりよね!?まあまあ可愛い方よね?私!?

自画自賛とまではいかずともそれなりに可愛いと信じたいと、確かめる様に自分の顔をぺたぺた触って鏡まで覗き込んだ瞬間。

「っ!!!!」

「………」

い、いつから背後に居たのでしょうか水城くん!?

えっ?だってさっきまでそっちでDVD……あれっ!?

瞬間移動か?と疑いたくなる移動速さと言うのだろうか。

鏡を覗き込んだ瞬間に自分の背後で鏡の中の私を見つめる彼を捉えて心臓が破裂しかけましたけど!?

さっきのスプラッタホラー並に吐血しちゃいますよ?水城くん!!



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