どうしたって期待したい!!




『仕方ないから貰ってあげる』的に……


「じゃあ、勝手に俺が押し付ける」

「へっ?…っ!!!?」


うっ……………………………わぁ…………。

心臓が………止まった。

背中が……温い。

水城くんの心音が……。

あっ、頭が……落ち……

「っ___!!!!?」

……衝撃の連続すぎる。


衝撃の第一……押し付けると言う響きを聞き入れた直後には後方に引き戻される形で背後からキツク抱きしめられた。

そんな衝撃に頭が回らずにいる中で第二波。

てっきり勢いでずれたのだと思ったウサギの頭は水城くんの故意であったらしい。

それを示す様に、完全には外されなかったウサギ頭から覗いたうなじにカプリと硬い感触と熱い……息だ。

噛まれ……たぁぁぁぁぁ!!!!?

なんて理解が及んで一気に心臓が可動した刹那に囁かれる、

「唾つけた、」

「っ!!!?」

「………言っておくけど、先に俺に唾つけたのそっちだから」

そんな言葉を弾くと同時にスッと離れた彼の体。

慌てて振り返れば言葉を示す様にトントンと自分の頬を突いてから私を指さしクスリと笑うのだ。

っ…………!!!!!!!!!!

寝たふりしてやがりましたのことですか!!!?

私が寝込みチュウかましたの知ってて気づかないふりして遊んでたんだぁぁぁ!!!

意地悪っ!!!!

なのに………超好きっ!!ああ、腹立つくらいに好きっ!!



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