どうしたって期待したい!!




「水城くんの意地悪っ!!変態っ!!セクハラっ!!」

「だから、俺普通に健全な男子だって言ったでしょ?」

「無表情の草食キャラ装って中身が肉食とか……詐欺っ!!」

「いや、それこそ被害妄想だから。俺別に草食キャラ装ってないし。言ったじゃない?『……無防備に放置してたら紐解いて剥いて食っちゃうよ?』って」

「っ~~~!!!!?」

「鈴原…顔真っ赤」

えっ!?と思って咄嗟に顔に触れた瞬間に『しまった』なんてしてやられるのだ。

モフッとした感触に。

顔赤いの見える筈ないじゃない…。

しかも『鈴原』って……。

「ほーんと……分かりやすく百面相だよね」

「っ……悪かっ…」

「分かりやすくて可愛いっていつも思うよ」

「っ~~~~」

ダメだ……水城くんには敵いません。

そしてどんな意地悪をされても許してしまう、沸いてしまう。

理由?

そんなのは分かりませんが……

「水城くん超好きぃぃぃ」

「ウサギ仮面に言われてもねえ、」

「っ~~~!!」




ああ、本当、

水城くん大好きです。


私は水城くんの正義なのです。



何があっても理屈抜きに大好きなんです。



今はそれでいいですか?



【fin】





< 49 / 151 >

この作品をシェア

pagetop