どうしたって期待したい!!
そもそもがクリスマスが偶然であったのだ。
水城くんのクリスマスデートの事で微妙な仲違いをし、そのまま冬休みに突入していた状態。
そのまま水城くんとの関係は……時間は終わる物だと思っていた。
もうあんな風に喋って親しくすることはないんだと。
でも、あのクリスマスの日、
『勝手に期待して、試して傷つけて、まだどっか期待して……ゴメン』
ぬっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
思い出すだけであかん!!悶絶する!!赤面するっ!!好きっ!!
堪え切れないと顔を両手で覆いベッドで悶絶しながら左右に転がるのは最早日課だ。
暇さえあればそんな回想に浸ってこうして悶えていたりする。
だってさ、だってさ、期待するって!
水城くんが私に期待するって!
しかもだよ!?
ウウッ……首の後ろが熱いぜ……。
思い出すだけで妊娠しちゃいそうっ!!
カプッて……カプッてぇぇぇぇぇぇ!!!!
これまた首の後ろを押さえて悶えるのも慣れたものだ。
バフッバフッと手ごたえのないベッドを殴って込み上げた感情をなんとか消化しやり過ごす。
しかしながらだ……そんな熱をやり過ごした際の虚しさよ……。
ってか、凄く……恋しいわ。
恋しいが故にアホな妄想行動に走った程水城くん不足の禁断症状が。
結局は回帰するリアルの虚しさに溜め息を漏らし、ベッドの上に放置したままであったスマホに手を伸ばす。