どうしたって期待したい!!




……3回、4回、5回。

あれ?なんか……6回、7回。

これ、出ないパターンじゃない?

気が付いていないのか……はたまた眠ってしまった?

でも、まだ19時過ぎだし。

あ、お風呂とか!…………超覗きてぇぇぇぇ!!!

水城くんのお風呂シーンとかどんだけ悩殺ものなの!?

肌に髪に滴る水滴。

見た事はないけど引き締まった腹部のラインを滑って……、

「っ…尊いっ!!その先は尊いっ!!」

うっかり想像しかけた腹部より下の禁断事情。

着信していることもすっかり忘れるくらいに妄想爆発させていれば、不意に玄関のチャイムが鳴り響く。

普通であるなら夜間の訪問には注意を持ってまずはインターフォンで応答する私であるのに。

脳内がお花畑すぎた。

それを急にリアルに引き戻された現状であったために色々と焦りのままに玄関に向かってしまった自分の足。

部屋を横切る私の格好と言えばスウェット姿に半纏を羽織り、邪魔な髪はヘアバンドで押さえていた女子力もくそもあったもんじゃない姿。

しかも着信したままの携帯を握りながらすっかり忘れて、確認もなしに扉を開けた。

「はいはー………」

『い』までは言い切れずにフリーズした自分の顔は引きつっていただろうか?



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