どうしたって期待したい!!



全部全部こっちの気まずさや羞恥なんかも全部理解して意地悪をぶちかましているのだ水城くんは。

なのに素知らぬ感じに『どうしたの?』なんて追い打ちをかけて更に笑って。

いや、あくまでも目だけだ。

それ以外は本当にすっとボケたように終始冷静淡々と、

「暑いんじゃない?半纏脱げば?」

「っ……脱ぐっ、脱ぐよ!!」

「あれ?何怒ってるの?」

「水城くんがどこまでも意地悪するからじゃん!?」

「何が意地悪?」

「うっ……」

「どこが……どの辺が意地悪?」

「っ~~~」

「謝るから言ってよ?」

「もういいっ!」

「……ああ、もしかして俺がこの抱き枕に突っ込まないから?」

「っ…もういいって言ってるじゃん!?」

「何で俺の写真貼ってあるの?とか、」

「いやいやいや、ちょちょちょっ…」

「これで何して過ごしての?とか、」

「も、もう、いいぃぃぃぃぃ!!!」

「鈴原、……これで……発散してたんでしょ?」

「っ~~~~」

しゅ、羞恥攻めだ。

水城くんの鬼畜羞恥攻め。

もう言葉を発せられるたびにHPゲージがぐんぐん下がってあと一声で棺桶行だよ!?私!!




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