どうしたって期待したい!!
言葉を挟みながらも私の指先をしっとりと舐め上げてくるのは水城くんの舌の感触。
しっとりとしながらもどこかザラリ。
指に付着したクリームを僅かにも残すものかと言わんばかりに舐め上げてくる行為にはさすがに思考が追い付かずにフリーズした。
ただ……熱い。
ひたすらに熱い。
水城くんの舌も、自分の身体も。
「………フッ……美味し、」
「っ!!!!?」
その………上目遣いのどっちつかずな感想……反則です。
もう発熱もピークで逆上せて……
「あっ………」
自分の熱量に限界を感じたそれは間違いでなかったらしい。
今まで表情を殆ど変えなかった彼がここに来て驚愕に声を漏らした瞬間、『えっ?』と反応を返すより早く。
ポタポタ、パタタッ……。
そんな効果音が付属しそうな………
「………鼻血出てる」
「っ~~~~!!!」
絶対に……水城くんの中の私の女子力って……0だ。
好きな人を前に鼻血って……。
本日の私の乙女心HPマイナスです。
っていうか……確実に私の変態印象がアップしたであろうこの数時間に嘆くっ!!