どうしたって期待したい!!
………筈……だったのに。
どうしよう……今私昇天しそうなくらいに幸せなんですけど。
「鈴原………何で顔手で覆ってるの?」
「っ~~~ちょっと……尊すぎて……」
だって、だってだよ!?この手外したら確実に悶える!
悶えて逆上せる!
逆上せて鼻血噴くの悪循環で出血多量だよ!?
そのくらいに尊い水城くんの膝枕なんですけどぉぉぉぉ!!!!
そう、恥ずかしくも思いっきり鼻血を垂らすなんて粗相の末、とっても優しく紳士な水城くんは私にドン引きするどころかティッシュで鼻栓を作ってくれるだけでは飽き足らず、『上向いてた方がいいよ』なんて自分の膝を枕に私を横にしてくれたのでした。
今生に悔いなしっ……。
水城くんの膝枕とか尊すぎて……、この位置から水城くんを見上げて直視とか無理っ。
あああ…、心臓フル可動のばっくんばっくんだわ。
もうさ、もうさ、期待しかないわけですよ水城くん!
私が特別だって自惚れちゃっても…
「……顔、」
「っ……」
「見せてよ?」
「い、いやぁ、今なんて言うか絶対に情けな…」
「鈴原の顔見に来たんだよ?俺」
「っ……」
ほら……どうしたって、どうしちゃうのだ。
どうしても……期待しちゃうよ。