どうしたって期待したい!!

「っ……きゃ＿＿＿＿」

「鈴原のエッチ」

「って！？いやいやいや！！ここ全力で私のセリフだよねそれっ！？ってか『きゃあぁぁぁ』って叫ぶタイミングもくれないんですか！？」

「いや、突いた瞬間に叫ばないからまんざらでもないのかな？って」

「驚きすぎて思考停止してたんだよっ！！」

「なんだ、だったらもっと触っておけばよかった」

「水城くんっ！」

「これに懲りたら……俺を悪戯に煽らないでよね？」

「っ～～～」

狡いっ！！

今この瞬間の【にこっ】は狡いっ！！

イケメンっ！！

悔しいけどイケメンっ！！

ご馳走様でっすっ！！

いや、もう本当。

アホか自分。

水城くん限定で脳内お花畑すぎて。

いや、あながち間違いじゃないのだ。否定できないのだ。

まんざらじゃないから憤りも完全燃焼とならずにすぐに鎮火して、飛び火した乙女心の方が萌え上がる。…いや、燃え上る。

だって……水城くんの指先が私の胸をツンッて……ツンってぇぇぇぇ！！！

あ、コレヤバい。

水城くん帰ったらヤバい。

絶対に抱き枕水城くんと良からぬ妄想で悶えてしまう！！と、本物の水城くんの存在を軽く忘れて悶絶してしまう。

でも、それがまた悪かった……。