どうしたって期待したい!!



それでもだ、永遠に無視するでもなく、短文が溜まりに溜まって一つのメッセージ並になった頃合いにようやく返事が返されるのだ。

そして、度々嫌がらせの如く添付される写真には抱きまくらな私を弄る水城くんが移っていて撃沈してた。

始めこそはそれになんか嬉々としてモヤモヤとして沸いてたけど……段々軽く嫉妬になったよね。

寧ろその場所に私が収まりたいわっ!的な。

枕の分際で何水城くんの腕の中に納まってるんだコンチクショウ!!とか、抱き枕に抱き枕の在り方を否定してしまうくらいに混乱してた。

それも全ては水城くん不足故の禁断症状だったのよ千紗子!

でも、見て!!ほら、ここは待ちに待った水城くんとの団欒スポットな大学よ!!

今日だってしっかり紅茶とお菓子を用意したし、抜かりなくLINEで『明日もお菓子作っていくからね~』と宣言しておいたし。

後は余計な半日をどうやり過ごすかだけよ。

そんな風に学生の本分丸投げで、脳内お花畑のままいつもの席に身を置いていれば。


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