湖にうつる月~初めての恋はあなたと
それにしても、ニューヨークなんて一人で行けるのかな。
一人旅なんて日本でもしたことないし、ましてや海外旅行なんて学生時代に行ったっきり。
不安はあるけれど、澤井さんに会えると考えただけでウキウキする気持ちが止まらない。
早く会いたい。
一ヶ月以上も会っていなかったんだもの。
その翌日は店も休みで朝からゆっくりしていた。
父は友人と会うと言って出かけ、家には私一人。
お昼もとっくに過ぎているというのに、化粧もせず起きたままの格好で、リビングのソファーでニューヨーク行きの飛行機の便なんか調べていた。
その時、ふいにスマホが震える。
見ると澤井さんからだった。思わず身を正してスマホを耳に当てた。
しばらく忙しかったようで、メールだけの連絡が続き声を聞くのは久しぶり。
当然のように私の胸は高鳴った。
耳元から懐かしい私の大好きな声が聞こえてくる。
「真琴?」
「はい。澤井さん、久しぶりですが変わりはないですか?」
「ああ、大丈夫だよ。今日は確か店は定休日だよな。今何してる?」
「今?えっと、家でゴロゴロしてます」
澤井さんがくすくす笑うのが耳から伝わってくる。
「じゃ、今から出て来れる?」
「出て来れるって?」
「今、真琴の家の前にいる」
「嘘!」
そう叫ぶとスマホをソファーに放り投げてそのまま外に飛び出した。
一人旅なんて日本でもしたことないし、ましてや海外旅行なんて学生時代に行ったっきり。
不安はあるけれど、澤井さんに会えると考えただけでウキウキする気持ちが止まらない。
早く会いたい。
一ヶ月以上も会っていなかったんだもの。
その翌日は店も休みで朝からゆっくりしていた。
父は友人と会うと言って出かけ、家には私一人。
お昼もとっくに過ぎているというのに、化粧もせず起きたままの格好で、リビングのソファーでニューヨーク行きの飛行機の便なんか調べていた。
その時、ふいにスマホが震える。
見ると澤井さんからだった。思わず身を正してスマホを耳に当てた。
しばらく忙しかったようで、メールだけの連絡が続き声を聞くのは久しぶり。
当然のように私の胸は高鳴った。
耳元から懐かしい私の大好きな声が聞こえてくる。
「真琴?」
「はい。澤井さん、久しぶりですが変わりはないですか?」
「ああ、大丈夫だよ。今日は確か店は定休日だよな。今何してる?」
「今?えっと、家でゴロゴロしてます」
澤井さんがくすくす笑うのが耳から伝わってくる。
「じゃ、今から出て来れる?」
「出て来れるって?」
「今、真琴の家の前にいる」
「嘘!」
そう叫ぶとスマホをソファーに放り投げてそのまま外に飛び出した。