湖にうつる月~初めての恋はあなたと
ポケットに入れていたスマホが震えているのに気付く。
「ちょっと電話。出て来まぁす」
なんてタイミングのいい電話。
エプロンで手を拭きながら厨房から急いで外に出るとポケットからスマホを取り出して見る。
電話の相手は亜紀からだった。
「はいはい、亜紀?」
『真琴?今何してた?』
「生クリーム泡立ててたわよ」
『家の手伝いか。じゃ、今日は忙しい?』
「私は忙しくはないけど、こんな晴れた日曜の朝に暇してるっぽい亜紀の方が珍しいわね」
『暇とは失礼ね。丁度今時間ができたから電話しただけよ』
そう言って亜紀は電話の向こうで楽しそうに笑った。
暇じゃないと言いながらも、今日は暇だからお茶でもしない?と誘われる。
最近週末はいつも店の手伝いで外に出ていなかったから、山川さんにお願いして亜紀と出かけることにした。
亜紀と出かけるのは久しぶりだ。
平日都心のど真ん中で働いてる私達が週末出かける時はできるだけ都心を外して郊外の癒しスポットに出かける。
リサーチ上手の亜紀が見つけた郊外のカフェに向かう。
カフェに向かう通りには、昔から有るであろう古い建築物の雰囲気を壊さないようリノベーションされた店が点々と並んでいる。
「最近、こういうリノベされたお店増えたよね。やっぱり日本人の心は新しいものだけじゃ飽き足らなくなるもんのなんだろうね」
そんな雑貨屋の店頭に並ぶ、かわいいミニポーチを手にとりながら言った。
「確かに落ち着くわ。こういう古い街並み。新しい雰囲気が混在してるから余計おしゃれ度アップさせてるよねぇ」
亜紀はリュックからスマホを取り出しその街並みを撮影した。
「そんな撮影して、まさかSNSにアップするとか言わないでよ」
「違うわよ。最近知り合った男友達に送るの」
「え?いつ知り合ったの?」
初耳だった。
思わず亜紀の腕をひっつかんで自分に引き寄せた。
「ちょっと電話。出て来まぁす」
なんてタイミングのいい電話。
エプロンで手を拭きながら厨房から急いで外に出るとポケットからスマホを取り出して見る。
電話の相手は亜紀からだった。
「はいはい、亜紀?」
『真琴?今何してた?』
「生クリーム泡立ててたわよ」
『家の手伝いか。じゃ、今日は忙しい?』
「私は忙しくはないけど、こんな晴れた日曜の朝に暇してるっぽい亜紀の方が珍しいわね」
『暇とは失礼ね。丁度今時間ができたから電話しただけよ』
そう言って亜紀は電話の向こうで楽しそうに笑った。
暇じゃないと言いながらも、今日は暇だからお茶でもしない?と誘われる。
最近週末はいつも店の手伝いで外に出ていなかったから、山川さんにお願いして亜紀と出かけることにした。
亜紀と出かけるのは久しぶりだ。
平日都心のど真ん中で働いてる私達が週末出かける時はできるだけ都心を外して郊外の癒しスポットに出かける。
リサーチ上手の亜紀が見つけた郊外のカフェに向かう。
カフェに向かう通りには、昔から有るであろう古い建築物の雰囲気を壊さないようリノベーションされた店が点々と並んでいる。
「最近、こういうリノベされたお店増えたよね。やっぱり日本人の心は新しいものだけじゃ飽き足らなくなるもんのなんだろうね」
そんな雑貨屋の店頭に並ぶ、かわいいミニポーチを手にとりながら言った。
「確かに落ち着くわ。こういう古い街並み。新しい雰囲気が混在してるから余計おしゃれ度アップさせてるよねぇ」
亜紀はリュックからスマホを取り出しその街並みを撮影した。
「そんな撮影して、まさかSNSにアップするとか言わないでよ」
「違うわよ。最近知り合った男友達に送るの」
「え?いつ知り合ったの?」
初耳だった。
思わず亜紀の腕をひっつかんで自分に引き寄せた。