コイをしたのは君
「春口咲薇です…よ、よろしく、お願いします…」
隣に座った蓮池くんに一応挨拶はしてみたものの、目が合わせられない。
ただ、彼の視線はすごくわかる
「あのさ…」
つ、ついに!??
「俺、今日まだ教科書ないから見せてもらえる?」
「え?!あ、うん。どうぞ!」
あれ?なんだ
カフェラテのことじゃなかった...
もしかしてら私に気づいてない?
でも、朝のあの一瞬だもん…
もしかしてもう忘れてるのかも
それはそれでラッキーだけど。