神獣の花嫁~かの者に捧ぐ~
予想された返答に、咲耶がうなずきかけた、その時。

「おおっと。うちの姫サマを、そんな簡単に連れ出してもらっちゃあ、困るな」

それまで大人しかった栗毛の馬がいななくのと、ほぼ同時。隻眼の虎毛犬が、地中より姿を現した──。






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