神獣の花嫁~かの者に捧ぐ~
「だから、柊のコト、よろしく頼むな」

貴の言葉をさえぎり、朗がその大きな手のひらでもって、咲耶の頭をなでた。
いきなりのことであっけにとられたが、ハッとしたように貴も咲耶に頭を下げた。

「私からも、どうか……柊と末永くお付き合いいただければと、願って止みません」

あまりにも真剣な二人の言葉に、咲耶はただ、はいとうなずくのが精一杯だった……。





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