彼氏の上手なつくりか譚
「でも、中越くんは追ってる、と」
そう真奈に言われ、もしかしたらそうなのかもしれないと思った。
中越くんからの返信は待ち遠しい。
時間が邪魔をして、ああ夜がもっと長ければいいのにと思った。
そう思うということは、もしかして……。
「もう決まりでいいんじゃない?」
「……それって、中越くんと付き合うってこと?」
「だって、あとの二人と付き合いたいと思う? その可能性はあるの?」
ない……とは一概に言えなかった。
それは、私の自信のなさに直結するもので……。