彼氏の上手なつくりか譚
しかし、現実は山のような宿題。
おまけに、今年は受験勉強もしなきゃいけない。
母さんは、
「あんた、夏季講習行きなさいね!」
と7月に入ってから毎朝のように言うけど、冗談じゃない。
夏季講習なんて、勉強した気になるだけのために、お金を払うようなものだ。
それよりも、家で勉強をした方が、集中できるし、何より身に付く。
でも、勉強の仕方がわからない人がいる。そういう人たちのために作られたのが塾だ。
つまり、塾に行くような人は、勉強の仕方がわからなくて、先生から与えられた問題を解いていくだけの作業をする、指示待ち人間のような大人になる。
塾に行って成績がいいのは、頭がいいとは言えない。
ただ、成績がいいだけ。
しかし、頭がいい人は与えられた問題を解くだけじゃなれない。
だって、生まれた瞬間は、誰も知識を持っていないのだから。
本当に頭のいい人っていうのは、勉強の仕方もちゃんとわかっていて、環境に左右されずに勉強できる人のことを言うんじゃないかと私は思う。