彼氏の上手なつくりか譚





真奈のその言葉が私に大事なことを気づかせてくれた。


危うく大事なものを失ってしまうところだった。


私には今、目の前に私より私のことを気にかけてくれる友達がいる。


そんな友達に対して、私は本音を隠してきた。嘘をついてきた。真奈を信じることができていなかった。


なるほど、これじゃモテないわけだ。


危うく心までブスになるところだった。


真奈にあって、私にないもの。それは、顔の良し悪しじゃない。


人を信じる綺麗な心だ。




< 16 / 525 >

この作品をシェア

pagetop