彼氏の上手なつくりか譚





「ごめん。私、正直に言う。恋したい! 高校生活の最後に青春したい!」


気づけば席を立っていて、周りの、


「え? 山田さんどした?」


の視線ビームを身体いっぱいに浴びて、恥ずかしくなって、ゆっくり席に着いた。


でも、言えた。本音を。


言えたのは、信じたから。




< 17 / 525 >

この作品をシェア

pagetop