彼氏の上手なつくりか譚





眠れないとき、私は無理に寝ようとはしない。


寝るのを諦めて、起き上がり、眠くなるまで本を読んだり、テレビを観たりする。


ベッドから起き上がって、リビングへ行き、暗い部屋で水を飲んだ。


ロッジにはテレビがない。


本も持ってきていない。


することと言えば、スマホをいじるくらい。でも、スマホをいじるには、またあの静まり返ったベッドに戻らなければならない。




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