彼氏の上手なつくりか譚
21>>辛いものはヒーヒー言いながら食べるべし。
私たちはその後、いろんなことを喋りながら、宿題を片付けていった。
その甲斐あって、数学のプリントは11:00には終わり、読書感想文も12:00過ぎには終わった。
「思ってたより早く終わったな」
と上川くんは欠伸交じりに伸びをしたけど、提出まで24時間を切っておいて、早いとは言えないと思った。
でも、花火大会まではまだ時間がある。それは確かだ。
「とりあえず、お昼にしない?」
「賛成! オレ、朝から何も食べてない」
「何食べよっか」
「つけ麺か、お好み焼きか……あ、理沙ちゃん、辛いの平気?」
「うん! むしろ好物だよ!」
「よし、じゃあ決まり!」