彼氏の上手なつくりか譚





「ってか真奈、上川くんのこと好きだったのに、どうして私に紹介なんかしたの?」


「いや、あの時はホント、そういうんじゃなかったのよ! むしろ嫌い……というか、あんまり好きじゃなかった……というか」


「でも、好きなんでしょ?」


「そ、それは、ほら、応援行ったり、キャンプしたりしていく中で、まあ、ちょっと、少し、ほんの10億分の1くらいはまあ、いいんじゃないかな? くらいには思ったわけで……」


ありゃま。ニヤケちゃって。真奈らしくもない。でも、可愛い。


よかったね、真奈。




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