彼氏の上手なつくりか譚
「理沙さん、その服、似合ってますよ! チマチョゴリですよね?」
「ありがとうございます」違うけど。
「オレはどっちかというと、着物の方が好きなんだけど、まあ、これはこれでアリだな」
「……それは、褒めてるんですよね? そうですよね?」きっとそうだ。武士だもの。
「そんなことより、さっさと割引券渡せよな。こっちはわざわざ部活休んでまで来てやってんだから」
「お前なんか呼んでない! 帰れ! 今すぐお家に帰れ!」