彼氏の上手なつくりか譚
「小……説……家……?」
「うん、将来のこと考えたら、僕のやりたいことってこれくらいしかないなってことに気づいて、とりあえず、文学部のある大学に入って、大学生しながら小説書こうかなって」
そっか。私たちってもう、将来のことを決めなきゃいけない時期なんだ……。
「なんか、すごいね、下村くん。もうそんな進路のこととか考えてるんだね……」
「……いや、というか、逆に山田さん、まだ何も決めてないの? もう10月も終わるよ?」