彼氏の上手なつくりか譚





「とりあえず、LINE交換してみたら? トークなら直接話すよりもずっと素直に話せるだろうし、それに……」


「はあ?」と中越くんが口を挟んだ。


「なんでオレがこんなチビとLINEしなきゃなんねーわけ? 暇じゃねーんだよ、バカ」


そう言って、中越くんはエナメルバッグを持って、ブルペンを後にした。


こいつ、ホントなんなんだ?


ちょっと自分が強いからって、ちょっと私が弱いからって、上から目線で偉そうに……実際偉いんだろうけどさ。




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