彼氏の上手なつくりか譚





カボチャの煮物の味は母。


しつこく、ネチネチとしたあのカボチャの甘みを、私への過剰な愛情だと表現すると、2切れ食べるのが精一杯。


しかし、この先母が死んで、この味を永遠に失う時になって初めて、忘れられない思い出の味だって気づく。




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