彼氏の上手なつくりか譚
幻想を抱くのは、現実を受け入れられない、小さな器のせいだ。
現実を受け入れよう。少しずつ、少しずつ……。
中越くんからトークが届いた。それを私は読んだ。
読んだら返事。
でも、なんて返せば……。
わからない。何をどう返せば正解なのか。失礼にならないのか。
……ほら、やっぱりこういう現実に直面すると、アイデアが浮かばない。
それはきっと、脳がムキムキに固まって、柔軟な思考ができなくなるからなんだ。
現実から逃げても、向き合っても答えが見つからないのなら、私は一体どうすればいいのか。